富士宮のソウルフード認定でもいいんじゃないかと思える値段と味と人々の記憶に残る懐かしいカレーは、無水カレーの様なガツンとした濃厚カレー!
2023年11月に多くの富士宮市民(といっても現在の中高年の方々メインですが)のDNAの記憶に残るカレー専門店がオープンした
今から約20年前に富士宮市北部の白糸にあった『クロンボ』の御子息が定年退職後に調理師の資格を活かし、母の代の『クロンボ』の味を完全復活させた店【キッチンいしかわ】だ
ダヤンが【キッチンいしかわ】を知ったのは、とある方のnoteを拝見した事がきっかけでした
若い頃に白糸方面にある会社に勤務していたことがあるダヤンは、おぼろげながら『クロンボ』の外観や『カレーは1分』と書かれていた看板の事は記憶にあるものの、実際は食べる機会が訪れないまま火事で『クロンボ』は焼失してしまったので、当時の味に関する記憶は全く無い
あるのは、近くを通りかかっただけで周囲に漏れるほどの香しいスパイスの薫り…だけだった
(しかも20年前の)
実際に食べた事が無いダヤンでさえ記憶に残る『クロンボ』
当時の『クロンボ』ファンだった方々が成長し、中高年になってこの味に【キッチンいしかわ】で再会した時の心情や感動が『そのnote』には切々と綴られていて、それに興味を持って実はオープンから2か月くらい経った日に初訪していた
流行のスパイスカレーやその辺のカレー屋とは、一線を画した独特なカレー
ぽてぽてどろどろとした、無水カレーに近い様な殆んど具材の姿を残していない色々な味を纏ってスパイスをガツンと直球でぶつけて来たようなルー

…だったが、ダヤンには『プルースト効果』が、落語で言う うなぎの薫りで飯を喰った程度の記憶効果しか無かったので、noteを書いた方の実体験や実際に過去食べた方との温度差があり過ぎて
尚早に記事を書くにはおこがましい感じがして…記事を書くことを辞めていたのである
そうこうしているうちにまた12月が近づいて来て【キッチンいしかわ】は開店から2週年を迎える
寒かった今日、意を決して【キッチンいしかわ】に再訪して来ました!
(ダヤンなりのリスペクトです)
メニュー
カレー、カツカレー、オムライスなどの他にも生姜焼きやニンニク焼き、もつ煮込みとビールやスフとドリンクの取り扱いもあり


『カレーとおビール』のペアリングなんかも楽しめちゃいます
カレーのルーは2種あり、『スペシャル』の方は中辛と大辛の間くらいの辛さがガツンと来る大人なカレー
辛いのが苦手だわ~って方は『カレー』『カツカレー』『オムカレー』がおすすめ
もっと苦手だわ~って方には『オムライス』もあります!
(カレー屋とは!?になっちゃうけど、それでもいいと思います。洋食屋さんのカテだし)

初訪でオムカレー頂きましたが、ケチャップライスのオムカレーは昔ながらの洋食屋さんのオムカレーを彷彿とさせるレトロな味わいでした

洋食屋さんの昔ながらの味わい

メニューはオール1000円以下っ!(2025年11月現在)
お米は地元白糸方面の新米を現在は使用
他の利用者さんとの会話で知ったのですが、開店当時は新潟のものを使われていたそうで、供給が不安定な時期にお客さんとの伝手を通して地元白糸米の入手ルートを繋げることができたと仰っていました
カレーはルーも大事だけれど、お米も大事ですよね~
美味しいお米ならカレーの旨さも倍増です!
テイクアウトにも対応していて、価格はイートインと同価格
電話番号を公表されているので、テイクアウトの場合は予め電話予約をしておくと良いと思います
(※オーナーお1人で回している事を留意して下さい。最終オーダーは19:30)
お水と、福神漬けはセルフになっています
店内に新メニュー『よくばりカレー』なるものが黄色い短冊で貼られていて、気になりました…

よくばりカツカレー(950円・込)
【キッチンいしかわ】で取り扱っている2種類のルー(普通のカレーとスペシャル)
これがハーフ&ハーフで楽しめちゃう、まさに『欲張りなカレー』!🌝✨
『よくばりカレー(800円)』『よくばりカツカレー(950円)』は、今年4月から発売されたそうですが現在1番人気になっているみたいで、何も知らずに来店した方も気になって、説明を聴くと
『じゃっ!それでっ✨』
となる方も多いメニュー
ダヤンも『よくばりカツカレー』頼んじゃいました
ルーが2種楽しめて、トンカツも付いて来て950円ってお財布に優し~♪
でも『盛りっぷり』は本格です!!👀
オープンキッチンの厨房でぽくぽく…と大きな攪拌棒でカレー鍋を攪拌した後、じゅわ~っと音を立てながら揚げたカツをサクッ!サクッ!…と切り分け、つやつやに炊きあがった新米にルーをかけその上に揚げたてカツをONっ!
店に近づいた時から感じていたスパイスが、具現化して更に濃厚な薫りを伴って目の前に提供されます
お水はウォーターサーバーからセルフで汲んで、福神漬けを自分で盛って…いざ、臨戦態勢!
2種類のルーは左右で分かれ盛られていて、(比べると)ちょっと白っぽく見える左側が辛さ控えめな通常カレー

左半分が通常のカレー(甘口)、右半分がスペシャル(辛口)
右半分のちょっと赤茶がかったルーの方がスペシャルになっていて、中辛と大辛の間くらいの辛さで結構大人の辛さ
その2種が交わる中央辺り1番上に厚さ1㎝以上ありそうな豚ロースのカツが、食べやすい大きさにカットされ並んでいます

かつは衣サクサクであっちあちで、結構おおきい!
隅に脂身部分はありますが気持ちが悪くなるほどの量では無く、美味しいと思える量
赤身部分は気持ち硬いのですが、返って口の中での粗食数が多くなってお肉のうまみが広がって行く感じです
上からカレーをかけていないので、サクサク食感のカツと少し湿気を伴ってルーと一体化したカツの両方の状態がお好みで食べられるし
ルーが2種類なので、ガツンと来るスペシャルの辛さとマイルドなカレーを、自分の好きなように混ぜ合わせて食べて行きます
う~ん…これは確かに『欲張りっ!』
カレーに使用しているお肉は豚のみで、野菜としての姿を確認できたのは玉ねぎのみでした
この玉ねぎはもしかしたら、後で小鍋か何かで加えているのかも知れないですね~

ちょっとだけ歯応えが残っていて、いいアクセントになっています
地元産のもちもちつやつやの新米も炊き加減が丁度よく、甘ささえ感じる美味しい白米でぺろりと完食です!🌝
食べている最中に思い出したのですが、【キッチンいしかわ】のカレーを初訪で頂いた頃はスパイスカレーをよく食べていて、カレーとしてのイメージが『さらさらのスパイスカレー寄り』になっていて、濃過ぎる欧風カレーに戸惑った記憶がありました
最近では『カツカレー行脚』に精を出すほど、自分自身が昔ながらのカレーに舞い戻っているので改めて【キッチンいしかわ】の、無水カレー状のぽてぽてカレールーがカツに絡んで美味しいな~と想えました

濃厚なルーとの相性が良い
1度はなんか違う~と思っても、暫く時間を於いて来てみると新たな発見(自分の年齢や体調、その時の気分も違うし、好みが変る事もあるだろうし)があったりするので、以前行ったことがあるけれどそれから1度も再訪してないな~ってお店に行ってみたら、当時とはまた違う感想を持つことがあるかもっ!?
そんな事を考えながら今回頂きました
味噌汁は寒くなって来たのでディフォルトでサービスしてます、とオーナー
『クロンボ』ではお母さんがぬか漬けをサービスしていたけれど、ぼくにはここでぬか漬けをつける事はできないので、こうやって味噌汁をお出しするんだと常連さんとお話されていました

オーナーのお心遣いサービス
スパイスの薫りが口いっぱいに広がっていたのを、頂いたお味噌汁でざーっと流し込むと、気持ちもほこほこしてくる感じで満腹感だけでは無い良い食事ができました
外観・店内
オレンジ色のガルバリウム鋼板の外壁で、片流れ屋根の建物…

なのですが、この建物はL字型の『I』にあたる一角で、『_』にあたる部分にはエメラルドグリーンの外壁で『お花屋さん』が入っています

面白い構造ですね
昔は警備会社の事務所が入っていたみたいです
店内
アルミ枠のガラス戸を引いて入店すると、目の前にはオープンキッチンの厨房とカウンター席が5~6席

(写真は初訪時のもの)
左奥はちょっと半個室っぽい造りになっていて、4人掛けテーブルが1卓だけ置いてあります
10人も入れば満席になってしまうコンパクトな店内はスパイシーな香で前身包まれ、実直そうな男性オーナーが切り盛りし、昔の『クロンボ』にまつわる話や、常連さんの近況情報などが飛び交いアットホームな雰囲気が漂っています
アクセス・場所・駐車場情報
JR富士宮駅前北側の大月線(県道414号線・富士富士宮道路)を朝霧高原方面へ2.8㎞ほど道なりに北上していきます
左手にある中古車販売業の『KOYAMA富士宮店』がある信号交差点を過ぎると直ぐの場所に、『吉野家富士宮店』があるのですが
そこの『吉野家の看板元・駐車場脇』を西へ入る小さな路地があるのでそこを左折します☟
ストリートビューが昨年の3月が一番新しいものになっていて、今は撤去されてしまっている『ろばた おおつき』の看板がまだ健在だったり、現在と雰囲気が変ってしまっていますのでご注意を!
↑この曲がり口が非常に分かりにくいかと思うのですが、ここさえ解ればお店は左手すぐに見えてきます
駐車場情報
オープン時には幹線からの入口付近にあった炉端屋の敷地駐車場を借りることができたのですが、現在は炉端屋が取り壊しになり入口一帯が改装されてしまい、以前の駐車場は使えなくなっています
現在の駐車場は、共同建物の『フラワーショップたかの』が定休の時(木曜日)は店舗前の、上手に停めれば2~3台は可能な場所が利用でき
建物の裏手(西側)に△コーンが建てられた駐車場3台分がありますので、そちらが利用可能になっています

専用駐車場は店の西側(裏側)に△コーンが立ててある枠3~6台分
20年ほど前に白糸地区で営業していた人気洋食店『クロンボ』の御子息が当時のレシピを再現して新規に開店した【キッチンいしかわ】
『クロンボ』に行ったことがある方は懐かしく、行ったことが無い方は新しい感動となりこの先もファンが増え続けて行きそうな洋食店です
開店2周年になりますが、オープン時と駐車場情報が変更になっているのでご注意ください
テイクアウトにも対応しています
【キッチンいしかわ】
住所
静岡県富士宮市淀師1109−19
電話番号
080‐3638‐3315
営業時間
11:00~14:00
17:00~20:00
定休日
月曜日・第3日曜日
駐車場
あり・無料|(木曜日は)店舗前に2~3台・建物裏の指定場所に3~6台
その他
公式HPはこちら⇒Instagram【キッチンいしかわ】🔍
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