新と旧が織りなす『この上無く尊い宝物庫』の名を持つ古民家風カフェ【無上帑(むじょうど)】。希少な栗を使用した限定かき氷、やっと頂けました!
1級河川富士川と山とに囲まれた富士市南松野地区
東に目をやると第2東名が山肌を縫うように走っているのが見え、【無上帑(ムジョウド)】に近づくにつれ施設のシンボルでもある登録有形文化財の真っ白い『旧岩淵火の見櫓(やぐら)』が姿を現して来る
建築会社社長の久保田氏が、文化と地域社会の交流・富士山の景勝地として自然豊かなこの地に【無上帑】を2008年に開業して、16年が経った
大好きな『カフェ』として食べログレビュアー時代は勿論、【今日はどこ行く?何食べる?】でも何度も取り上げさせて頂き、先日の『かりがね橋開通』の時の特別メニューの素晴らしさは今思い出しても鳥肌モノだ
今回は、毎年恒例の栗のかき氷が始まったと聴き伺ってみたのだが…ご存じの通り、日本列島全体が異常なまでの猛暑に晒され栗がまだ『秋』を感じていないらしく、収穫量が上がって来ていない様で、それの影響が【無上帑】でもあるのかも知れない
初日は他の方々の動向を甘く見ていて、知らなかったのだが既に前日から完売だったらしく撃沈(泣)
第2弾は『平日』…
今年はもうダメかも知れない…
そう思いながらも未練を断ち切れずにInstagramをチェックしていると、前日の昼過ぎ『明日、敬老の日🎌に数量限定ながら栗のかき氷提供できます!』との情報を発見っ!!!!
これを逃すと恐らく今年はお目にかかる事は出来ないと、用心に用心を重ねて全ての用事をキャンセルし(…って、大した用事ではないけどw)【無上帑】へ行って来ました
メニュー
何食限定なのかは分かりませんが、早めに来店していた方々は90%『栗のかき氷』狙い!
因みに通常メニューはこんな感じで、『栗のかき氷』以外のかき氷もあります(特に餡子を使ったかき氷は絶品!)が、夏季限定(いつまで?)なのでご注意を!
以前は庭の竈(かまど)で炊き上げた白米を握った『おむすび』や『とろろ』などの御膳があり、素朴ながらもめちゃくちゃ美味しかったのでまたメニュー復活して貰えたら嬉しい!
(先日のイベントではおむすびが1日限定復活してました!)
寒くなって来ると『お汁粉』が提供されたりと、品数は少ないものの季節を感じるメニューが取り入れられて来ます
栗のかき氷とブレンド
今回は1番に入店っ!
人気店なのでいつも利用客が一定数居る事は居るのですが、前回の失敗があり絶対に1番に行くんだーっ!という気概で、11時開店のところ到着したのが9時40分だったというのは内緒の話(笑)
でも、ほぼ同じ時間帯で後2組いらしたので、あながち間違いとは言い切れなかったと思います
(本当に混雑しだしたのは開店15分前頃からでしたがw)
南側の施錠された門扉のところに名簿表が出されたので、記名して車内で待つことに
時間きっかりに門が開き、1番で店内に!
富士山が姿を見せていれば床の間に上がって座卓利用が良かったのですが、生憎今日は曇り空で山の向こうに3分の1隠れながらも畳3畳はあろうかと思われるFIX窓に姿を魅せる富士山(※店内項↓に写真あり)も全く見えなかったので、土間のテーブル席に腰を降ろしました
座卓、景観はいいのですが天板の高さが低いので使い心地はダヤン的にはテーブル席の方が〇
(正座苦手だし💦)
今日オーダーしたのは夢にまで見た『栗のかき氷』(1300円)と、食後に『ブレンド』(650円)
久保田野園(自園)で収穫した無農薬の栗をたっぷりと使用した濃厚な栗ジャムがかけられ、トップには柔らかく甘く煮込んだ1粒の立派な大栗が鎮座!
柔かな純氷を使ったかき氷は胃が冷たくなったり、頭がキーンとすることも無く優しい口当たりで、大満足
食後にお願いしたブレンドが、ちょっと冷たくなった体の芯を整えていきます
ブレンドはハンドドリップで1杯1杯丁寧に淹れられていて、熱すぎずかといってぬるい訳でも無くコーヒーが美味しいと思える温度でまろやか
ひとくち口に含むと自然にふ~っ…と息が抜けて行きます
春・夏は店内で焼きあげた抹茶のひとくちチーズケーキが添えられていて
秋・冬はなんと、栗の渋皮煮がっ!!(収穫量が少ない今年はどうなのかな?)
尚『栗のかき氷』は販売時から大人気なのと栗の不作やソースの製造に手間暇がかかる為、日にちや数量限定となっています
詳しくはInstagramをチェック!
外観・店内
ぱっと見 古民家の様にも見える【無上帑】ですが、この建物は地域のよりどころにしようと社長自らが日本建築の技術を集結し1から立てた建物
ブログの便宜上タグを『古民家リノベーション』としていますが、実は築10年ちょっとの新築で古材は使用しておらず欅の柱に柿渋などを何度も塗り込む伝統技術で使いこまれた風合いを出し、何十年もそこに在ったかのような風格を出している…というから驚きです!
撮影不可になっていますが、会計レジの向こう側の壁に使用した木材などの詳細が書かれたものも展示してありました
田んぼと農園と山と富士山に囲まれた静かな集落の一画には、日本の古き良き時代の時間がここでは今でも流れている様な感覚に包まれます
店内
入口の引き戸を開けると、床の間の向こうに大きな1枚ガラスのネイチャーウインドウ!
富士山は晴れていれば小山の向こう側に少し裾を重ねる様な形で姿を現します
本当は冠雪した青空に映える富士山が一番美しいのかも知れませんが、そのネイチャーウインドウの中には手前の水田の稲の青さや、穂を垂れて来た頃の一面黄金色の田んぼ
雨の日は雨の日でまた風情がありますし、山々が紅葉してくる季節も絵画の様な美しさを魅せてきます
入口土間(ホール)の右側には薪ストーブ
冬は実際火がくべられストーブで暖をとります
高い天井を見上げると立派な梁
いつまでもいつまでもそこに座っていたくなる様な居心地の良さがあります
板床の間は靴を脱いで上がります
現在は4人掛けが2卓と2人掛けが3卓(左から4、2×2、4、2)
土間部分はテーブル席で、2人掛けが2卓と6人程度が1卓です
その他、軒下やビオトープが流れる庭園(以前駐車場であった場所)の数か所にテラス席としてガーデンチェアが用意されていますので、お天気が良い時にはそちらを利用しても気持ち良いですね
席の予約はできません
アクセス・場所・駐車場情報
そんな素晴らしい環境の【無上帑】ですが、初訪の方が辿り着くのには『事前知識無しでナビだけで到着する』のは難しい事で昔から定評(?)があります
前回の『かりがね橋』開通の際にはせっかっくなので、木島方面から向かうルートを紹介しましたがダヤン的に一番分かり易く説明しやすいルートを今回は記載しておきます
富士宮市街方面から来た場合、富士川にかかる蓬来橋(ホウライ)を目指して『富士富士宮由比線(県道76号線)を南下していきます
蓬莱橋を渡ってすぐの『蓬来橋信号交差点』を左折して道なりに『富士川身延線(県道10号)』を富士方面に2㎞進み
右角に【FUJIYAMAダイニングえびす】がある信号交差点を右折
道なりに1.3㎞(道幅が少し狭くなったりクネクネはしていますが)進んで行くと、右手にエメラルドグリーンのフェンスで囲まれた、大型遊具がある公園(南松野公園)があるのでそこを少し過ぎると
『黄色い自販機』←!
の手前を左折
『自販機角』から道なりに200m進むと、こんな場所にでるので
ここを『右折』すると…【無上帑】が左手に現れてきます!
『蓬来橋』・左折→ 『FUJIYAMAダイニングえびす』・右折 → 黄色い自販機・左折→ 看板・右折
です
分かり易いでしょ?
駐車場情報
以前はビオトープの一部のもみじが自生している下へ数台が停められる駐車場しか無かった【無上帑】ですが、敷地の先に広くて立派な駐車場を現在は完備されています
舗装はされていませんが枠取りもされていて、20台は停められるようになっています
駐車場を降りて道を横断すると黒い鉄門扉があり、現在はそこが『正門』となっています
ウエイティングボードや催事のお報せなども、開店時間前はそこに掲示されていますので待機はそこでするようにしましょう
敷地内に国登録有形文化財の白い火の見櫓を持ち、田んぼと森と自然に囲まれた場所で、店内から観える富士山の景観が素晴らしい【無上帑】
古民家の様にも見える建物は、建築会社社長でもある【無上帑】の店主が建てたどこか懐かしい落ち着いた雰囲気
ハンドドリップのおいしいコーヒーや季節の甘味を頂きながらゆったりとした時間がすごせる、とっておきのカフェです
【無上帑(ムジョウド)】
住所
静岡県富士市南松野247
電話番号
0545-69-3588
営業時間
平日|11:00〜16:00(LO15:00)
土日祝|11:00〜17:00(LO16:00)
定休日
木曜日・その他不定休あり
駐車場
あり・無料|店舗南側の別敷地に20台
その他
公式HPはこちら⇒【無上帑】🔍
Instagramはこちら←