移ろう四季の豊富なメニューが自慢の【味源】へ、シンプルにして至高の夏蕎麦を何としても食べに行きたかった話
『創業50年以上!地元で愛される常時メニューと季節メニューを併せてひと季節50越えの四季折々のメニューを提供する蕎麦に拘った小料理屋』
と、『今日はどこ行く?何食べる?』ブログで【手打ち蕎麦 味源(あじげん)】に1年通った、超大作の記事を書いたのだが
また1年が巡って来て、ダヤンにはどうしてもこの夏【味源】で食べたいメニューがあった
某グルメサイトレビュアー時代から、尊敬する『蕎麦レビュアー』の方に倣いあちこちの蕎麦を食べ歩くうちにその土地土地での蕎麦の奥深さと旨さを知り、最後の晩餐は今のところ『寿司』か『蕎麦』のどちらかにしようと考えているダヤン
水が美味しい地元富士宮市内にも本当に美味しい蕎麦を頂けるお店が何軒かあり、美味い中でも『この店は特にこれが旨い』という突出したメニューを持っている店もある
ダヤンが思うに【手打ち蕎麦 味源】での突出したメニューは、『酢橘の冷かけ蕎麦』がそれにあたる
名店と呼ばれる店で『酢橘の冷かけ蕎麦』を何回か頂いた事があるが、1度もこの【味源】の酢橘冷かけを越えた店には未だ出逢えていないし、出逢える気は もはやしていない
そうすると『最後の晩餐は味源の酢橘冷かけ』で決まりっ!…なのだが、
夏じゃないとダメだし
何なら平日の昼過ぎじゃないとダメだし
と、最後の晩餐にしては狭き門すぎるのでこれはちょっと難しいかも知れない(泣)
今日も静岡で気温39度という殺人的な暑さに見舞われ『暑気払い』に【手打ち蕎麦 味源】へ来てみたのですが…!
アクセス・場所・駐車場情報
富士宮バイパス『阿幸地北信号交差点』と、大月線と呼ばれる富士富士宮線(県道414号線)にあるKOYAMA富士宮店という中古車販売所の前にある信号交差点とを繋ぐ道沿いに【手打ち蕎麦 味源】がある
この道沿いには大きな用水路(幅3~4m)が沿うように流れていて、水路の北側にある建物には其々専用の小さな橋が架けられている
【味源】にもその橋があって、橋を渡った先が駐車場・その奥が店舗となっているので、建物を見つけるより先に『橋に架けられた緑色の四角形を3つ組み合わせた形の電光看板』が目にとまると思う
駐車場情報
橋を渡ると切り返しも可能な10台ほどが停められる駐車場になっている
車間はそれほど広くは無いので乗降車時には少し注意した方が良いかと思う
【味源】は人気蕎麦店なので、特に平日週末問わず昼時の混雑具合が激しい
この日もわざと混雑ピークであろう12時を外し13時ごろ到着したのだが、その時間以降も入って来る車は後を絶たなかった
因みにお昼は現在11:15~14:00で営業している
通常駐車場が満車状態だったり、外で待っている人が多かったりすると諦めて他を探す人が多いのではないのかと思うのだが、地元№が殆どの【味源】の客はダヤンを含め、帰らない(笑)
みんな其々どうしても食べたいものがあるんじゃないのか?それはダヤンが狙う『酢橘』ではないのか?と隣でダンニャが意地悪く笑う…
(ぐぬうぅぅぅっ…)
外観・店内
重心の低いどっしりとした構えの切妻屋根の店舗
晴れて富士山が見える日は、車を降りた後少し戻って『専用橋』の辺りまで行ってみると、屋根の傾斜にシンクロした形で富士山が見えることもあるようです
妻壁には『味』『源』と大きく書かれており、京を思わせるような細い格子が填められた窓枠が幾つかある軒下には季節により干し柿が吊るされていたり、薪が置いてあったり、古い石臼が置いてあったりと雰囲気の良い和の装いで来る人をもてなしています
入口に以前あった段差は、ここ数年で【味源】が目指している『バリアフリーな蕎麦屋』を実現すべく、スロープが設けられていました
中待ちの席は店内には無いので、空席待ちの人は店内入口にある『名簿』に名前と人数とを書いて店外で待ちます
入口の右横に2~4人ほど座れるベンチがあるので待つのならそこで
後から来る方のために入口を塞ぐように待つのは辞めましょう(汗)
車で待っている人もいる様で、順番が回って来ると数少ないスタッフさんが駐車場内を探しに来ますが記名して於いて黙って帰ってしまう人もいる模様…諦めて帰るのならせめて記名は自分で消してから帰った方が良いと思いました(利用者)
店内
涼しい空調でホッとする店内
静かなBGMも流れ和モダンな雰囲気です
中央には自在鉤と横木が下げられていて、その下には囲炉裏テーブルが一卓ありパーテーションで区切られている為に、はたから見ると相席なのですが4名のお一人様利用ができるように工夫されています
土間のたたきフロアには4人用テーブルが7卓程
小上がりには3卓の座卓があり
西側奥には宴会用と思われるような座敷もある様子です
ご夫婦と少数のスタッフさんで回されている【味源】は調理人がご主人お一人の為、なかなか苦労をされている様ですが忙しくても1卓1卓に季節の花をちょこんといつも飾られている、利用者をもてなす心意気に感動します
メニュー
メニューはブックタイプの基本メニューから、季節で増えたり外したりするペライチメニューが数枚と…
くせ者?なのが、店内の壁に筆書きでしたためられた白い短冊のメニュー
自筆のメニューはご主人の達筆とクスっと笑えるセンスが詰まっているのですが、とにかくメニュー数が多すぎて全てにすぐに目を通す事は殆ど不可能なのですが…きっと常連さんが多いのですね
この時期には【味源】にはこの素材が取り寄せられていて、それは多くの常連が毎年美味しく楽しみにしていると思われ、ピンポイントでオーダーが入る様で品切れのメニューも紛れ込んでいます💦
今回は別メニュー目当てで来ましたが、初夏のこの時期には『大阪泉州の水茄子』『鱧』『鮎』が特に良いものを揃えています
メニューの豊富さと四季を意識した食材を目と舌で楽しむ工夫をした料理を提供する店主であるご主人は、京都で京料理を10年ほど勉強されてきていて、奥様も京の方
職人気質の店主と、強い芯を持つ細やかな気遣いができる奥様は最強のバッテリー!
絶賛お弟子さん募集中なのですが、このイラストはアカン!(笑)
(※外観写真を拡大してみて!)
四季でメニューが変るのでとてもでは無いがブログにメニュー全部を載せられません
チョイスの独断と偏見はありますが、冒頭に記した【今日はどこ行く?何食べる?】でできるだけのメニューを載せていますのでご参考までに…
酢橘の冷かけ蕎麦
ひとりしかいない調理人なのに集中した包丁さばきが必要な『酢橘の冷かけ蕎麦』(※2024年7月現在税込み1,430円)
え?たかだか冷たいお蕎麦の上にスライスした酢橘が載っているだけでしょ?って思ってしまった、そこのあなた!
シンプルにして至高の【味源】のこのビジュを見てくださいっ!
徳島産促成栽培の酢橘を取り寄せ、2個を70枚ほどに極薄のレースの様な薄さにカットし、種をとり1枚1枚自慢の出汁が効いた冷たい蕎麦の上に広げていってできた『作品』!
皮や種が口に残る事無く、ちょっと太めのコシがある二八蕎麦と一緒にすすって最後まで一気に食す
蕎麦と酢橘を完全に食した後は、器をがっ!と持ち上げ酢橘の香りと果汁をたっぷりと含んだ出し汁をごくごくと一気に流し込む
五臓六腑に染み渡るこの旨さと爽快さは、食べた人にしかわかりません
『酢橘の冷かけ蕎麦』を食したい方は、平日・13時~14時の店内が混雑していない時限定!
この時間にオーダーできてもひとしきり店内が落ち着くまで提供できない事もあるので、時間とゆとりと…もし、万が一このメニューを食べられない時の代案を考えて来店をお勧めします
これで、暑気払い完了!
今年の夏も乗り切るぞっ!
【手打ち蕎麦 味源】は地元に愛される老舗のお蕎麦屋さん
アラカンの御主人がお一人で調理人として調理している為、提供までに非常に時間がかかる事もあります
メニュー数は非常に豊富でその時期の一番旬な食材を頂くことができます
『酢橘の冷かけ蕎麦』は時間と手間暇がかかりすぎる為、今年はどうしようか…と悩んでいたんだそうです!
興味があって食べたい方は、平日の13時~14時(※込み具合によっては早じまいあり)を狙って行ってみて!
【手打ち蕎麦 味源】
住所
静岡県富士宮市三園平255
電話番号
0544-27-4041
営業時間
昼|11:15~14:00
夜|17:45~20:00(※蕎麦売り切れ次第終了)
定休日
月・火曜日※臨時休業あり
駐車場
あり・無料|店舗前10台ほど
その他
公式HPはこちら⇒【手打ち蕎麦 味源】🔍