富士宮市の人気蕎麦店【利庵（としあん）】が２年ぶりに再稼働！今回は金曜・土曜の週２回営業、コース２種、完全予約制です

2022年12月末で一度お店を閉めてしまった【そば処利庵（としあん）】ですが、奥様の腰の手術・体調ケアを経て２年ぶり（2025年１月10日）に、お店を再開させました！

閉店当初は再営業をする予定は無かったそうなのですが、閉店の知らせに驚いたり惜しんだりしたファンや常連の方々、また市からも強く再営業を臨む声が聴かれ、再営業を決心されたのだそうです

人気の『蕎麦団子』『焼き味噌』等はあるものの一部リニューアルされコースに組み込まれており、更に以前と違う点は

▪完全予約制（前日までに・電話受付のみ）

▪営業日は昼営業、金・土のみ
（12:00～14:00・入れ替え無し）

▪メニューは２種のコースのみ

2012年に初訪して気に入って以来、閉店直前前まで何度も何度も訪れていた店なので、旧ブログにしても当然自分で記事を書いているだろうと、自信満々でエゴサしたのですが…

自分にとっては普通に近くにあり過ぎたからなのか、好きすぎたからなのか(笑)書いていなかった様で、食べログレビュアー時代の口コミしか見つかりませんでした！

【再訪】ランチでも年越し蕎麦と呼んでも良いかな…？(ダヤンテール)-利庵

【再訪】ランチでも年越し蕎麦と呼んでも良いかな…？

メニュー
1. 信州と安曇野
外観・店内
1. 店内
アクセス・場所・駐車場情報
1. 駐車場情報

メニュー

メニューは『信州』・『安曇野』という２つの蕎麦コース

いただき終わるまでに約１時間ほど要します

【信州】コース（2860円）
▪突き出し（小鉢１品）
▪だし巻き
▪焼き味噌
▪燻（いぶし）豆腐
▪つゆ（出し汁）
▪蕎麦
▪団子（お抹茶付き）

と、【信州コース】に冒頭『そばがき』が付く

【安曇野】コース（3300円）
▪【信州コースの内容】＋そばがき

その他として

▪追加そば｜1320円
▪かけそば（温）に変更｜＋220円
▪蕎麦団子持ち帰り（５本）｜980円

（日本酒）
▪黒龍貴醸酒（1540円）
▪九頭竜逸品（880円）
▪アサヒビール小瓶（550円）
▪ノンアルビール（440円）

となっています

以前の【利庵】を知っている方なら、名物の『蕎麦団子』テイクアウトメニューが非常に嬉しいかと思いますが、再開後のこちらの商品はリニューアルされていました

信州と安曇野

２人で伺ったので、1人が【信州】・1人が【安曇野】を着席後にお願いしました

静かなBGM、完全予約制で入れ替え無しなので最後まで落ち着いて過ごせるのが良いですね

お茶を頂いて暫くすると黒木の盆に１枝の新緑のもみじをあしらい、料理が運ばれて来ます

『信州コース』の盆には、『燻（いぶし）豆腐』『出汁巻き』『焼き味噌』『小鉢』の４皿が

富士宮市【そば処利庵】２年ぶりに再業！住宅地にある隠れ家的蕎麦屋の完全予約制蕎麦コース！ダヤンテールblog — 『信州』コースはこの膳から運ばれて来ます

『安曇野コース』の方はまず『そばがき』が運ばれて来て、そばがきが終わると『信州コース』と同じ４品が運ばれて来ます

【利庵】のそばがきは少し透明感がある、ねっとりもちもちとした糊タイプ

山葵とつゆで、ちょっとづつ頂いていきます

アツアツのうちにどんどん食べ進める事をおすすめ

滑らかな舌触りと蕎麦の風味が愉しめる逸品ですが、結構お腹に溜まって来るので【安曇野コース】は男性、もしくは複数人で行った際に１人が頼んでシェアするのも手だと思います

【利庵】では、漂白した箸が嫌いで炭で焼いて殺菌処理をした箸を使用していて、使用している器の多くは地元の陶房のモノが多く

蕎麦コースの基礎である『蕎麦粉』『醤油』『鰹節』『昆布』『みりん』も、拘りぬいた食材を厳選して使用していて、細部にまで拘りがあります

特に『鰹節』に関しては、鰹節（本枯れ節）の原点・頂点とも呼ばれる鹿児島指宿の指定商品のものを使用し、玄関にも取扱店表示がされていました

しっかりとしたタイプの温かい出汁巻き

鶏肉（ささみ？）ときゅうり・シソの和え物の小鉢がさっぱりとした夏らしい美味しさ

白味噌（西京味噌）・くるみ・ねぎ・鰹節を練り木製の小さなしゃもじの上で香ばしく焼き上げた蕎麦の実を散らした『焼き味噌』は、香りや歯応えが素晴らしい以前と変わらない逸品

日本酒が飲みたくなるなぁ…と思いきや、『燻豆腐』はトドメです(笑)

運ばれてきた時に『お味が濃いので、少しづつ召し上がって下さいね』と言われた通りに味が濃厚！

燻され味噌漬けされ、飴色になった濃厚スモークチーズの様な燻豆腐には湯掻いた蕎麦の実がたっぷりと散りばめられ、そのぷちぷち感も楽しい！

最後にしその葉で全てをくるりと巻いて頂きます

食べている間に何回か、お店の方がお茶が足りているか見に来て下さいます(笑)

盆のお料理が全て片付いた所で、『出汁』登場！

黄金に輝く熱々お出汁が、口当たりの良い器で提供されます

うっすらとした塩味、口元に近づけただけで立ち上る芳香、鼻から抜ける薫りとグルタミンの余韻

『くち発信』で身体全体を駆け巡り、汗がぶわっと噴き出して～…からの『冷たいざる蕎麦』

最高ですねぇ――――――っ！！！

長さが足りないものもありますが全体的に長く細く切り揃えられ、冷水でキュッと〆た穀物の薫りがする噛むより飲むといった感じのお蕎麦自体が勿論とても美味しいのですが、冷つゆ（かえし）の角がとれたまろやかさと甘さと濃度が丁度よく

蕎麦好きとして県内外あちらこちらで蕎麦を頂きましたが、青い鳥探しの様に一周周って戻って来たら、青い鳥は元々自分のすぐ近くに居た…みたいな感覚です

いや…蕎麦は以前より更に旨くなっていると思います！

もう一枚追加で食べたいな～と思いきや、ちょっとお値段がはるのとちょっとづつ後から満腹度を自覚（食べるスピードが速すぎんよっｗ）して来たので、蕎麦湯を頂きながらお腹が落ち着くのを待ちます

（ここまではもうちょっと食べたい感があったのですが、蕎麦湯と一番先にシェアして食べた『蕎麦がき』が遅れて利いてきたｗので、結果的に頼まなくて良かったです）

〆は、蕎麦湯で点てた濃厚なお抹茶と【利庵】名物の『蕎麦団子』

以前は甘辛い蜜がかかっていたり、こし餡versionがあったりしたのですが、再稼働後は胡麻風味で本当にあっさりとした甘さと香ばしい風味の蕎麦団子になっていました

焼きたてで熱々です！

あぁ…この『蕎麦団子』もやっぱり旨いなぁ！

同じタイミングで来店していた他のお客様が、次回（７月）の予約をいれていて、既に７月はもう何件か予約が入っていました

食べたらその場で次回の予約！

このパターン、食べればきっと判ります

外観・店内

山林を切り開いて造成した様な、幹線道路からは少し奥まった山間の住宅地のいっかく

パッと見は、センスの良い普通のお家の一般的な２階建て住宅

１台車が停められるようなカーポートの奥に、蕎麦打ち小屋があります

決して広いお庭では無いのですが、植物が上手に配置してあり素敵で

源氏車の家紋を麻地に紫で描いた、涼し気な暖簾が風にそよいでいます

暖簾をくぐって数段の階段を登ると…扉はよく見るタイプの玄関扉

時間も込みでの予約なので、呼び鈴を押す必要もありません

玄関で靴を脱ぎ、げた箱に入れスリッパに履き替え

知り合いのお宅にお邪魔するように、『こんにちわ』と声をかけながら部屋へ入って行きましょう

店内

入って右手が台所（厨房）

フロアは20～30畳のワンホールになっていますが、内壁があり

玄関口の暖簾が見える２人用のテーブル

絵画や写真に囲まれた２人用と６人用が連なったテーブル

その反対側に皮張りのソファー席があり、最大４席（１席は最大４名）となっていて、Instagramで定期的に残席数を提示しています

アクセス・場所・駐車場情報

閉店前はポイントに看板が建てられていたのですが、今は最後の１枚を除いて全て撤去されてしまっています

西富士道路経由富士宮バイパス（国道139号線）を朝霧・白糸の滝方面へ向かい、右手に『セブンイレブン富士宮小泉店』がある信号交差点右折レーンで曲がり、道なりに北上していきます

約１㎞進んで行くと、右手に『ミニストップ富士宮大岩店』がある信号の無いT字路に出るので、そこを右折

450ｍ道なりに進むと、角に商店がある小さな交差点があるので、そこを左折

左折後は道なりに250ｍ北上していくと（もうこれ以上進むと、住宅地外れちゃうんじゃない？）と心配になる刹那(笑)のところで、右角に小さな『利庵⇒』と書かれた看板を見つける事ができると思います

その看板のネキを右折して３軒目あたりの左手のお宅が【利庵】です

駐車場情報

【利庵】の建物を確認したら、そのまま【利庵】前を通り過ぎて30ｍほど直進すると、森の一画を整地した様な未舗装の空き地があり、そこの右奥が【利庵】駐車場になっていて、10台ほどが停められるようになっています

店舗横の、カーポート駐車場に見える場所には駐車しないで下さいね

帰りは【利庵】の前を通らず、左折して少し下ってから右折すると元の道に出る事ができます

CHECKPOINT
個人的に知る限り、富士宮市内で５本の指に入るクオリティーのお蕎麦を頂けるお店だと思っています
場所や建物は、一般住宅地にある普通のお宅で利用時には靴を脱ぎ、スリッパに履き替え利用します
２年間の休業の後再開した【利庵】は『完全予約制』『金・土の週２回昼のみ』『２種のコースのみ』となっています
予約は電話か利用時の口頭のみ受付
SNSのDMなどの申し込みは出来ません

【そば処利庵（としあん）】
　住所
静岡県富士宮市小泉２４９４−４
　電話番号
0544‐23‐3691
090‐7026‐3648
　営業時間
１２：００～１４：００
　定休日
日曜～木曜日
（※金曜・土曜の週２回のみ営業）
　駐車場
あり・無料｜店舗から30ｍほど東側の空き地右奥10台ほど
　その他
公式HPはこちら⇒Instagram【そば処利庵】🔍