5年目に突入した古民家リノベカフェ【古家cafe自然坊】2026年2月末くらいまでの限定メニューは『自然薯定食』!
予約推奨です
農家の納屋のような建物ををオーナー自らが改装した古民家リノベーションで、贅を尽くした料理ながら田舎風の素朴な味わいを楽しめる膳の数々を提供して今年で5周年を迎えるという【古家cafe自然坊】
富士宮市北部の湧水群を源流とし、富士川に合流する一級河川芝川からほど近い場所に建つこの隠れ家的カフェ には、2022年5月に初訪しています
街中から距離があり頻繁には行けない場所なのですが、11月に入りこの時期にしか味わえない『自然薯定食』が登場したとInstagramでお見かけし、DMで予約をして行ってみました
【古家cafe 自然坊】には通年を通し頂ける『とろろ汁の膳セット(1600円)』と、季節限定の『自然薯定食(1900円)』があります
メニュー
初訪時には『ハンバーグセット』をいただいていますが…ハンバーグだけでも種類がかなり増えています(汗)
その他にもセットメニューで『焼肉丼』『焼き鳥丼』『アジフライ』『カキフライ』、ラーメン・スパゲッティーや…初訪時には養生テープ(?)で封印されていたデザートメニューも充実していました




がっ!
今回は迷いませんよ~!目的は『とろろ定食』っ!!!
…
と思ったら『とろろ定食』とおぼしきメニュー、2種類あるんですね!👀

伺ってみると『とろろ汁の膳セット(1600円)』は、『大和芋』を使用したとろろで通年提供しているメニュー
ちょっとお値段が張る『自然薯定食(1900円)』は、契約農家さんが丹精を込めて栽培した自然薯を使用していて、調理前の芋を見せて頂きましたが長さ1mを超える様な立派な『自然薯』でした

ダヤンの父親がむか~し山から掘って来た山芋(自然薯)はクネクネしていて、雄雌があり色が変(灰汁?)だったり食感がぽくぽくしていたりと、当たり外れが多かった記憶が少なからずあったのですが
農家さんが土管理から猛暑の水管理からしっかりとされている『自然薯』なら安心です
静岡でとろろの有名どころと言えば『丸子(まりこ)』辺りまで行かないと本格的な『自然薯のとろろご飯』を頂ける機会は少ないので、ここは『どちらか』で迷う必要はないでしょう!
自然薯定食(1900円・込)
自然薯の皮には旨みと栄養素を多く含まれていて、皮ごと食べる事で自然薯の大地の香りを強く感じることが出来ます

来年2月末くらいまでの限定メニュー
調理する際にはヒゲ根を焼き綺麗に水洗いをした後、皮ごとすり潰したりすりおろしたりするのが一番いい食べ方で、【自然坊】でもその方法ですり潰した自然薯をすり鉢に入れて、たっぷり提供して貰えます
荒つぶし部分が気になる方は、すりこ木で更に潰して食すこともできます

すりおろした自然薯は色が変わりやすく、大抵のお店では既に出汁醤油や味噌などを加えてどろどろになった状態で提供されますが
【自然坊】では提供された時点では一切味付けがされていませんので、濃いめの麺つゆを少しづつ流し込みながら自分好みの味になる様に調整していきます
調味料を予め入れていない場合は色の誤魔化しが効かないので、オーダーが入ってから初めて調理に取り掛かるのでしょうね
手間暇かかっています
麺つゆの他に『全卵生卵』『生海苔』『わさび』『ねぎ』なども用意されているので、味の調整が終わったらお好みでトッピングして食べて行きます
ダヤンは自然薯に青のりを入れて食べるのが好きなのですが、生海苔は更に薫りが良くなって美味しかったです!
本当は全卵を入れ込んでしまうのが良いのかも知れませんが、思っていたよりずっと『自然薯』の量が多く、全卵をいれてしまうと更に量が膨らみそうだったので卵黄だけ入れさせて貰いました
凄い粘度です

伸ばしていない状態の『自然薯』が用意された白米と同等かそれ以上の量があったので、自然薯は予め『お蕎麦』の方にも少し移して『とろろ蕎麦』で頂きました
のど越しが良くてつるんと食べてしまえますねぇ

盆に所狭しと載せた小鉢には香の物、根菜の炊き出し、蒟蒻の含め煮、お芋のサラダ、生野菜サラダなど色とりどりのお野菜をたっぷり使用したものが並び、豆苗のキッシュが中央に控えていて、ずんだ餡が入った小さなお餅が甘味として添えてあります
後半はもうお腹がいっぱいで、食後あわよくば(?)何かスイーツでも頼もうかと画策していましたが、無理でした(爆)
食後にとお願いしていた珈琲が美味しく、ゆっくりとお腹を落ち着かせるのに丁度よかったです

外観・店内
【古家cafe自然坊】の建物は築150年以上のそれこそ『古家』で、オーナーが自らリノベーションした店舗になっています

ご自身が手掛けていらっしゃるので、少しづつ手を加えなおしたり変えたりして進化し続けていますね
建物は塗炭の平屋で周辺には脱穀機や臼などがオブジェとして配置され、入り口には手作りの蹲(つくばい)が良い雰囲気を醸し出しています
古木の看板を横目に藍染の暖簾をくぐり

木製の扉が非常に重い
扉は、重い木製の引き戸
たたきは飛び石と玉砂利の土間風になっていて、店内は土間とそれほど段差のないダークブラウンの落ち着いた床板張り
靴を脱いでスリッパに履き替えるスタイルになっています

オーナー夫妻はホール奥の厨房で作業している事が多いので、到着の際にはホールへ声掛けをしてみてください
店内
店内は左手のロング暖簾がかかった先の空間がメインホールになっていて
座席数は、ミニ日本庭園風の坪庭に向かったカウンター席が3席

テーブル席は2人用1卓と4人用が1卓

手作りでどっしりしています
個室風に区切られた場所に1卓テーブル席があり、実はこのホールの見える範囲外にも個室があるようなのですが…そちらはオーナーご夫妻にお尋ねください
この手の込んだお料理の調理・配膳・提供をお2人でこなされているのに、12時近くなると平日でも次から次に予約客が訪れて来ていましたので、ピーク時は提供までに時間がかかるおそれがあると思います
時間に余裕を持って…開店が10時30分からと、一般的な飲食店としては開店時間が少し早めなので早い時間での利用を検討されると良いかと思います
ダヤンは1人で11時に予約来店でゆっくりとお料理を楽しんだ後、オーナーが再改装したという坪庭を眺めながらBGMにJAZZが流れる中、ゆっくりと〆の珈琲を頂きよいランチタイムを過ごすことができました

ホールはストーブが焚かれ、暖かかったです🌝
アクセス・場所・駐車場情報
富士宮市街からは西側の山をひとつ越した、旧芝川地区にあたり分かりづらい場所になりますが自然が残った良い場所になっています
富士宮でも最近は山に近い場所ではクマの出没情報があり怖いのですが、幸いにもこの辺りでは目撃情報が無いという事で安心しました
富士宮市の西部
JR芝川駅方面からでしたら北上、県道182号線や国道469号線を利用して県道75号線(清水富士宮線)へ出た場合は南下していきます
どちらにしても、まずは西山本門寺の南にある『芝川B&G海洋センター』を目指しますが
県道75号線・182号線も、国道469号線も高低差や道幅の増減が結構ありますので通行には充分注意して下さい!
県道75号線のこの地点『芝川B&G海洋センター』の道しるべがみえますので、そこを西へ進んでいきます
道なりに進んで行くと、右手に『芝川B&G海洋センター』の建物が見えますのでそこを通過
周辺には芝川が流れていて、芝川スポーツ広場があり地元民の姿もちらほらと見え散策するのにも良い雰囲気の場所で、以前紹介したお蕎麦の美味しい【黒門】もこの付近になります
更に道なりに進んで行くと、二股に分かれた場所に【古家cafe自然坊】の看板を発見!!



