富士市松岡『富士小林園』の別館御茶室 対嶽亭(たいがくてい)で、急須を使わないお茶『すすり茶』体験!
霊峰富士を臨む岩本山の麓にある【富士小林園】
自然農法で育てた自然仕立ての茶樹から2枚の若葉『一芯二葉』を一葉一葉手摘みし、収穫と製茶は5月の半ばまでで全て終わりにさせています
その茶葉をたっぷり使用した『かき氷』が古民家の様な縁側で夏の間頂けると知り、行ってみたかったのですが…残念ながら今年は叶わず(泣)
もう来年までイベントを待つしかないのかと思い始めていた時に、小林園のInstagramで『すすり茶』を始めたとの紹介をお見かけしたので行ってみました
しかしお話を伺ってみると、残念な事にこの『すすり茶』も今月のみの企画なので、あと数日で終了との事!(よく読めば『今月は』って書いてあった…)
設備のリフォーム後にまた新しい企画や、来年度また『すすり茶』を執り行う事もある可能性もあるので、まずは聴き慣れないこの『すすり茶』について今回はご紹介していきます
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『すすり茶』とは、急須を使わずに蓋つきの茶碗(湯呑)に直接水と茶葉を淹れて飲むお茶の事で、【富士小林園】では茶葉『富士の香り』(1,000円)と『大河』(700円)の2種の茶葉から選ぶことができます
今期1回で終わってしまい、次回いつこの『すすり茶』を体験できるか判らないので後悔はしたくない!少しお値段がはる方『富士のかおり』をお願いしてみました
『すすり茶セット』と『茶請けの和菓子』、『すすり茶』を終えた後の茶葉を食べる為の薬味がセットになって1,000円
体験できる場所は、敷地の裏手奥にある1979年に設立した『別館御茶室 対嶽亭(たいがくてい)』で、東屋が所々にあるお庭のアプローチを抜けた静かな場所に佇む数寄屋造りの離れでした
すすり茶
『対嶽亭』に案内され、ここだけで1部屋分あるんじゃないかと思うような広い広い『たたき』の長椅子か、靴を脱いで上がる2間通し(24畳くらい?)どちらかお好きな方へと言われ悩むが…
あがってみる事にしました
縁側には障子がたてられていて、柔らかな午後の陽射しが映り込んでいます
床の間は畳を設えた広く立派な物
20畳以上の広い空間の奥側にある立派な1枚板座卓の天板には、もみじモチーフの象嵌(ぞうがん)があしらわれていました
久しぶりに正座をしましたが、座るのが困難な方には隅の方に『あぐら座椅子』が置かれていたので利用を申し込むと良さそうです
そわそわと部屋を散策した後、無音の中でぽつん…と待っていると、店主が『すすり茶』のセットを持ってきてくださいました
ダヤンが利用した後、グループ(団体?)の方たちの『すすり茶』予約が入っているとの事で、空間を独り占めできてラッキーでしたねぇと言われました
確かに!
広すぎて静かすぎて落ち着かない…って思っていましたが、ここに知らない方たちがたくさん来て、その中にぽつんとダヤンが居たら…『大勢の中の孤独』って言うんですか?さらに切ないなぁ…って思ったらこの『独り占めできる静寂』を愉しむ事ができました
1盆めは、大きな盃と小さな盃を天地で合わせたような形の『すすり茶』と、抹茶粉をふんだんに纏った栗の和菓子
『すすり茶』の茶器中には既に、人肌より少しだけ高い温度の白湯と茶葉『富士のかおり』が仕込まれていて、暫く於いて茶葉が開いて来たころに上蓋を少しずらし、蓋で茶葉を抑える様にして口元へ持って行き、『すする様に』お茶を頂いてみて下さいと言われ、試してみる
本当に少し口元を湿らせる程度の水分しか出てこないのですが、微かな花のような華やかな薫りとアミノ酸の出汁の様な味わいが味蕾と嗅覚を刺激して、おそらく水分にすると1口分なのですが顔面を新茶の中へ埋めたような感覚になり、ほぅ…っと深く長いため息
栗の和菓子は中に栗の粒が入っていて柔らかく
1口含んだところに2盆目
白磁器で湯が運ばれてきました
先程の『すすり茶』器に適量お湯を注いで、2煎…3煎と頂いていきます
始めはどうやって飲んだら上手にすすれるのか判らなかったのですが、2煎3煎と頂いていくうちに両手親指でずらした上蓋を固定しつつ飲んでいけば上手に飲める!と学習(笑)
多分、三三九度と同じ!(やった事はないけどもっ!)
『すすり茶』を愉しんでいると、最後の3盆めが運ばれてきました
この盆には『皿の上に鰹節・カボス』『ポン酢』『箸』が載っていて、飲み終わった『すすり茶』の茶葉を器から取り出し皿に移し、好みの薬味をかけ『茶葉をお浸しの様に頂く』という、『すすり茶』の最終形態となります
茶葉には色々な栄養素が含まれているのだけれど、お茶として摂取できるのは水溶性の栄養素のみで多くの栄養が茶葉に残されている、なのでそれを余すことなく食べて欲しいとの事です
一芯二葉の茶葉しか摘まない【富士小林園】の茶葉だからできる事で、頂いてみると芹の若芽のような歯応えがあり、最後残しておいた美味しい栗の和菓子1口を食べてフィニッシュッ!!!!
ですが、最後に『お茶が恋しくなる』という落ちが(笑)
お茶を飲みたくなった方は支払いの際に店舗に戻るので、その時に是非茶葉を購入して帰って下さい(急須が無くても茶を煎れられる『ティーパックタイプ』も販売されています)
外観・店~はなれ
なまこ壁を設えた白く大きな建物(製茶場)の横
茶葉販売の店舗は幹線から少し奥まり、大きな樹木や月日を経た紺地の日除け幕が藤色に変色していて侘びさびと奥ゆかしさを感じます
1966年に自然仕立ての茶園栽培を開始、店舗は1970年に創られています
越屋根のどっしりとした構えの日本家屋
店内には、小風呂敷に包まれたお使い物茶葉や今風のティーパック、茶器の販売物が置かれていて
奥に声をかけると奥様が出てきてくださるので『すすり茶体験に来ました』と言えば対応して下さります
会場は『店』横のアプローチを通り、東屋が点々とするツバキ・もみじなどの木々や野草が茂り苔むし手入れされた日本庭園を横切った裏手の別館、御茶室 数寄屋造りの『対嶽亭(たいがくてい)』に通されます
ダヤンはキョロキョロし過ぎて奥様からはぐれてしまいそうになりながらも、付いて行きました(笑)
店からはなれまで
お茶屋さんの裏手がこんな風になっているなんて!
御茶室別館は『対嶽亭』と、その10年後に建てられた『臥雲庵』の2棟があるようです
帰りは『店』まで一人で戻るので、行きより更にキョロキョロとして行きましたがもっと寒さが進んで紅葉が始まると更に見事なのだろうなと思いました
あぁ…次はどんな企画をするんだろう!楽しみすぎるっ!
アクセス・場所・駐車場情報
富士宮市方面山本方面から岩本山経由で富士市に抜ける際、20年以上前にはこの左分岐(真っすぐ左へ下る方が新しい道)が無く
右の山側へ曲がる、急斜面で急カーブが連なるドライバー泣かせの道路でした
新しく通りやすい道路ができた為にこの山側へ行く道は殆ど使用していないのですが、【富士小林園】に行くのにはこちらの道路(旧道)を通行した方が分かり易くなっています
分岐から旧道を下って行くと、右手に『富士調理技術専門学校』があるT字交差点にでるのでそこを左折
旭町信号交差点は直進して、信号から230m右手が店舗所在地です
白いなまこ壁を持つ大きな製茶場の陰になっています
駐車場情報
店舗が幹線よりかなり奥にあるので手前のスペースにも駐車できますが、道を挟んで反対側に枠線はとってありませんがかなり広い敷地があり、そこがお客様専用駐車場になっています
今回は取り急ぎ『すすり茶』レポを書きあげましたが、【富士小林園Instagram】では色々なイベントを発信されていますので、気になる方は以降の情報を要チェックです✔
自然栽培・自然仕立ての茶園で全て一芯二葉で摘み取った茶葉を提供する富士市松岡の【富士小林園】では、自家栽培・製茶の茶葉の販売のみならずそれらを使用した色々なイベントや今流行りのスイーツなどの企画販売も行われています
夏場はかき氷、その後は今回の『すすり茶』など!
開催期間限定であったり短期であったりと思い立ったが吉のイベントが盛りだくさん
広く趣のある敷地で様々な体験を提供する【富士小林園】の活動を要チェックです
【富士 小林園】※カフェ事業データー
住所
静岡県富士市松岡75-7
電話番号
0545-61-5085
営業時間
(カフェ)11:00~17:00
定休日
日・月・火曜日
駐車場
あり・無料|店舗前及び幹線を挟んで反対側に広い敷地あり
その他
公式HPはこちら⇒【富士小林園】🔍
Instagramはこちら→【富士小林園】
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