7~9月上旬限定営業【繭玉】の茶寮は予約なしでOK!不安になる様な森の奥にぽつんと古民家カフェ
富士山の富士宮市5合目口の住所は『粟倉』なので、粟倉地区の北部と言えばもう『富士山の一部』と言えるかも知れない
今回は富士山の麓『粟倉』の森の中にあるぽつんと建つ1軒の隠れ古民家カフェ【繭玉】が、夏場の7~9月のみ営業する【繭玉茶寮】のかき氷をご紹介します
見知らぬ土地を旅するような高揚感。たとえ遠くの地に旅せずとも、優しく流れる時間と楽しいひと時をお過ごしいただける場所になれたなら……。
そんな想いから2003年5月に、富士宮市小泉に”繭玉”という名の小さな店は生まれました。1日1組限定、店主である私と母の二人ではじめたお店は、多くのお客様に支えられながら営業して参りました。
オープンから約7年……。多くのお客様にご来店いただく中、お部屋の中だけでなく、自然に囲まれ四季を五感で感じながらお楽しみいただきたいという開店当初の想いが日に日に強くなり、お店を移転することを決心いたしました。
移転先に決めたのは村山浅間神社から北の富士山麓の山の中、店主の生家である築160年以上前の江戸末期からある養蚕農家の建物でした。
160年以上という長い年月、富士山麓の四季を見続けてきた建物を、2010年1月自分たちの手で新たにお店として蘇らせました。昨今の急激な世の変化に揉まれながらも、今日までこうしてお店を続ける事ができました。
そしてオープンから約19年経った今、より多くのお客様に”優しく流れる時間と楽しいひと時をお過ごしいただける場所に……”という開店当初の想いのままに、新コースメニューと喫茶でのご利用もいただける新たな形に生まれ変わります。常に変わりゆく世の中において、豊かな自然や風情など変わらぬものに囲まれ、懐かしい景色と優しい時間をお過ごし下さい。
2022年3月26日 繭玉店主
ーHPより引用
ダヤンが【繭玉】を見つけたのは小泉で営業されている時
【繭玉】は完全予約のお店で、現在はどうなっているのかはわかりませんが当時は3か月前予約開始で、開始早々予約が埋まるという超ハードルが高いお店でした
そんな【繭玉】ですが、ある時から『コース料理は無いが単品ランチとかき氷が予約なしで気軽に楽しめるお店』【繭玉茶寮】を7~9月上旬の夏季限定でイベント営業するようになり
この素晴らしい建物の雰囲気の中で軽食やかき氷が楽しめると、毎夏の楽しみの一つとして心待ちにして2024年の今年も行って来ました
メニュー
伺った際には3種のランチメニューと
コーヒー・自家製ジンジャーエールなどのドリンクと
5種類のかき氷がありました
ランチを頼まなければいけないとか、かき氷はシェアしてはいけないなどの注意事項は特には無く
1,靴を脱いで上がった先での前会計・片しやお冷などはセルフサービスであること
2,会計口に置いてある注文書に商品の個数を記入し、会計が終わった順に好きな席へ着く
3,会計時に貰った番号札で商品を受け取る
となっています
甘露梅紫蘇かき氷(かんろうめしそ)
【繭玉茶寮】のかき氷の中でもダヤンが一番好きなかき氷です
練乳やクリームやアイスなど乳製品が使用される事が多い中、すっきりとした味わいの『甘露梅紫蘇かき氷』
コロナ禍は使い捨てのプラカップを使用されていましたが、2024年はガラス皿に戻っていましたーぁっ!㊗
やっぱりこの方が豪華に見えますね(喜)
全体的に赤紫蘇の蜜シロップがかけられたさらさらのかき氷のトップには梅甘露エキスでできた『梅の花』を象ったゼリーと、蜜に漬け込んだ赤紫蘇の葉っぱがちょこんと乗っています
中を掘り進めて行くと…1番底に、大きな種付きの蜜漬甘露梅丸々1個をゼリーで閉じ込めた塊を発見!
この梅が甘くって実が柔らかくって美味しいのです!
種ごとを、口の中でいつまでも味わっていたくなります
赤紫蘇シロップは甘みの中に少しだけ酸味がありスッキリとした甘さ
味変で小さなガラスピッチャーに入れられた『赤紫蘇シロップ』『梅シロップ』をかけて外の景色を見ながらゆっくりと頂きました
シロップが余るくらい芳醇です
う~ん…夏って感じ♪
食事が終わったら、ホールの中央付近に食器の返却場所(ウォータージャグジーがある裏)に食器を返却します
外観・店内
駐車場を降り、最初に目にするのは1切れの布が畳1畳分はあろうかと思われるような大きな深紅の布、3枚を繋いで特別制作した【繭玉】の紋が入った暖簾
見上げるような立派な長屋門の入り口にかけられ、風を受けそよいでいます
暖簾をくぐって奥へ抜けると、広く立派なお庭
この時期はセミが鳴く声が響き渡っています
森をバックに建物が左手・正面・右手にありますが、【繭玉】自体は左手の黒っぽい日本家屋になります
冒頭の引用にある様に、築160年以上になる養蚕農家を営んでいた古民家です
2013年の食べログレビュアー時代に初めて来店した時には、大きなタープが張ってあったテラス席ですがポリカ―ボネートの屋根材を貼られて屋外で食事ができる席を多く設けたり年々手を加えられて来ていますが、茅葺が痩せたり柱の傷みが進み過ぎたら大改築が必要になるんでしょうね
この風流な姿をいつまで見る事ができるのか、少し心配になります
店内
入口に張り出されたメニューを一読し、食べたいものを決めたら大きな引き戸を開け店内に入ります
目の前には広々としたホールの様な土間が広がっています
以前は入ってすぐ右側のカウンター受付でオーダー支払いで、靴を脱いで上がる…とういう流れだったのですが
今期のオーダーは『靴を脱いでスリッパに履き替え、数歩進んだ先の右手カウンター』で行うようになっていました
柱と鴨居を残し、壁や戸を取り払いワンホールにしたリノベーション
縁側があったと思われる場所は全て今風の掃き出しガラス窓に全面改築されて、テラス席へ出ても頂けるようになっています
テラスや屋外席を使用の場合は、蚊などの虫よけ対策をしていくと良いかと思います
お蚕さんを飼っていた天井の吹き抜けの様な造り
所々に置かれている古い伝統家具やオブジェ
静かなBGM
大人な雰囲気です
ペット不可
お子さんは全面不可ではありませんが『お店の方からのQ&A(※一部『喫茶』共通事項)』があるので一読して貰うと良いかと思います
アクセス・場所・駐車場情報
市街はおろか人里離れた森の中ですので、車やバイクで無いと到達できません
最後まで道路の舗装はされていますが、凸凹していたり道幅がすれ違いが困難なほど狭くなったりしている箇所があるので注意して走行して下さい
まず富士宮登山道(県道180号線)の『山宮北信号交差点』を東に向かいます
富士市から来るのでしたら、中野辺りから北上する富士白糸滝公園線や、『子どもの国』『サファリパーク』に向かう県道24号線を経由
国道469号線(大淵街道)へ出たら、富士宮方面(西)へ向かいます
この道は途中まで国道469号線、途中から県道72号線に交わる『富士白糸滝公園線』で、富士市の富士裾野線(県道24号線)までつながっている、ほぼ混雑しない走りやすい山林の舗装された道路になっています
この道路へ来る過程で結構上まで来たなー!と感じると思いますが、『富士白糸滝公園線(大淵街道)』を逸れさらに北上していきます
逸れるポイントはここ☟
富士市側から来ても、富士宮側から来てもほぼ同じポイントで大淵街道を逸れるようになっています(古木の黒い小さめの看板が出ていますので見落とさない様に)
富士市側から逸れると、大淵街道の下トンネルをくぐる様な感じで、富士宮側からの道と合流します
左手側に向かって行くと、林や森の中を走るほぼ一本道
かろうじて舗装はされています
心細くなって来るころには新たな『目印看板』が出て来るので、励まされて進みましょう!
時間帯によっては帰り組の車とかち合う可能性があるので、慎重に走行してください
分岐から1.7㎞(時間にして約5分)ですが初めて行く時には不安になるかと思います
最後の『2又を右に曲がる看板』さえ見落とさなければ無事到着です!
駐車場情報
長屋門の手前に数台分ずつ分かれて駐車場が整備されています
10台とありますが、10台以上は停められますが道中が道中なで電波状況が悪いので複数人で行く場合は相乗りが良いと思います
所々、野生動物対策で電線が貼られている植え込みがあるので気を付けて下さい
駐車場から建物入口までは、一番近くても15mほどは歩きます
少し離れています
富士山の麓の森の中にぽつんと佇む築160年以上にもなる古民家で営業されている予約制食事処【繭玉】
【繭玉】は夏季は【繭玉茶寮】と名を変え、おなじ建物でかき氷と単品ランチを愉しめる予約の要らないカフェを7月~9月の間運営しています
手作り・無添加のお食事も素晴らしいのですが、元養蚕所だったリノベーションされた建物の趣が素晴らしく、その環境の中で頂く食事がよりおいしく感じられることでしょう!
靴を脱いでスリッパに履き替えての利用です
着席前のオーダーと会計、お冷や品の受け渡しや片しはセルフで
テラス席(屋外席)利用の場合は蚊等の虫よけ対策をして行く事をお勧めします
【繭玉茶寮】※【繭玉】の7月~9月上旬特別営業
住所
静岡県富士宮市粟倉435
電話番号
0544-23-5981
営業時間
11:30~15:30(LO|14:30)
定休日
日・月・火曜日、祝、第3土曜日
駐車場
あり・無料|10台
その他
▪7月~9月の夏季限定【繭玉茶寮】は予約無しでOK
▪先払い現金のみ
▪ペット不可
▪電波状況かなり悪い
公式HPはこちら⇒【繭玉】🔍
Instagramはこちら→【Instagram繭玉】